社内ニートの日常

元化粧品会社研究員、現社内ニート。

石けんと界面活性剤の違い

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こんにちは!元化粧品会社研究員のしじみ@shijimiol)です!



前回は界面活性剤のお話でした。

shijimiblog.hatenablog.com



今回は「石けん」のお話です。

石けんと言えば、白い固形のモノをイメージしますよね!


実は石けんも界面活性剤の一種なんです。


「石けん」は、高級脂肪酸に金属イオン(カリウムorナトリウム)がくっついたものです。
(高級脂肪酸=炭素数6以上のカルボン酸)



炭素鎖の部分は親油性(油になじみやすい)でカルボキシ基部分は親水性(水になじみやすい)です。

1つの分子の中に、親油性と親水性の部分を持っているので、混じり合わないものを混ぜ合わせるのに役に立ち、汚れを落とす洗浄の働きをするのです。



家庭用品品質表示法による分類では、界面活性剤は「石けん」「それ以外」に分けられます。

石けんではない「それ以外」を合成界面活性剤と言います。
※どちらも固形・粉・液体のものがあるので、商品の形で判断することはできません。

性質は以下の通りです。

【石けん】・・・製造方法がシンプルであり、薄まると界面活性作用を失う。

【合成界面活性】・・・汚れを落とすなどの機能性が非常に高く、長時間安定した働きをする。





では、化粧品の石けんとしてのメリットとデメリットはなんでしょうか?

【メリット】
 ○安心感・・・昔から使われてきた実績がある。

 ○環境に優しい?・・・固形石けんは包装がペーパーでできている。水に分解しやすい。

【デメリット】
 ○乾燥しやすい・・・肌は弱酸性なので、pH値が低いほうが肌への刺激が少ないと言われている。しかし、石けんは洗顔フォームよりpH値が高く、肌を乾燥させるものもある。

 ○石けん自体が汚れやすい・・・濡れやすい所に置くとベタベタになったり、水道水の金属イオンと反応し石けんカスとなる。濡れた状態では雑菌がつきやすい。




石けんは界面活性剤の一部ではありますが、合成界面活性剤とは異なる性質を持ちます。

それぞれの特性を活かし、化粧品や日用品に使用されています。


合成界面活性剤を使用した一般的な化粧品に対して、石けんシャンプー石けん洗顔などがありますが

自分で使用してみると上記のメリット・デメリット以外にも使い心地の差を感じられると思います!

極論かもしれませんが、使い心地というのは自分で使わなければわかりません!
他人の感想も参考になりますが、最終的には自分が使って良いと感じるかどうかです。


両者の違いを理解した上で楽しく化粧品を選びましょう!

読んでいただきありがとうございます!
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