フレグランスは香りの強さによって呼び方が違います
こんにちは!元化粧品会社研究員のしじみです!
今日はフレグランスについてです!
フレグランス、つまり香水について次の内容を紹介します。
○フレグランスの種類
○化粧品におけるフレグランスの役割
【化粧品におけるフレグランスのシェア】
まず、「化粧品」大きく分けると以下の4つに分類されます。
①スキンケア
②メイクアップ
③ヘアケア
④フレグランス
④フレグランスは国内での市場は化粧品の内の約0.3%を占めています。
この割合は欧米と比較して少ないそうです。
確かに、日本人と比べて外国人の方って香水つけてるイメージありますよね。
日本人は無臭を好む傾向があります。
※ちなみに、日本では実在する香りを模した香りが好まれます。
例えば、「さわやかな空の香り」や「エレガンスな香り」よりも「石鹸の香り」や「桃の香り」の方が受け入れやすい傾向があります。
【フレグランスの種類】
フレグランスは以下のように分類されます。
日本フレグランス協会より引用
japanfragrance.org
賦香率フレグランスは主に、香料とアルコールと蒸留水でつくられています。その中に含ま
れる香料の割合が賦香率<ふこうりつ>で、高いと持続時間が長く、低いと短くなるのが特
徴です。賦香率によって下記の様な種類に分けられます。
- パルファン
賦香率:15~30% 持続時間:5~7時間
特徴:フォーマルな席に相応しい格調高いタイプ。いわゆる日本語で「香水」と呼ばれるもの。- オードパルファン
賦香率:8~15% 持続時間:5時間前後
特徴:持続力はありながらオードトワレに近い気軽さで、近年人気が高いタイプ。- オードトワレ
賦香率:5~8% 持続時間:3~4時間
特徴:カジュアルな感覚で、朝からでも気兼ねなく使える最もポピュラーなタイプ。- オーデコロン
賦香率: 3~5% 持続時間:1~2時間
特徴:ファッション性を追求するよりは、スポーツタイムや湯上り、お休み前などに全身へたっぷり使えるライトな香り。※ 法律で定められているものではない為、各メーカーによって賦香率の%は違います。
また、種類の表現もメーカーにより違う場合があります。
なんとなく香水、コロンと呼んでいた人もいるかと思いますが、
このように賦香率によって分類されています。
【化粧品における香りの役割】
香料は様々な揮発性成分の混合物ですが、化粧品全成分表示においては「香料」とまとめて記載されます。
この「香料」という言葉は時に悪者扱いされることもありますが、以下の役割を担っています!
①商品の特徴づけ
②マスキング効果
③心理的効果
④身体的効果
①商品の特徴づけ
化粧品に香りをつけることで、ブランドイメージを統一し、商品のコンセプトや世界観を表現することが出来ます。
香りは感覚に訴えかけるものなので、イメージを刷り込む事ができます!
「あっ!何かわからないけど懐かしい香りがする!!」って思ったことありますよね?頭では覚えていなくても感覚は覚えています。
②マスキング効果
マスキングとは好ましくない香りを香料によって隠すことです。
無香料=無臭ではありません。日本人は特に無臭であることに清潔感を感じる傾向があり無香料を好む人も多いですが、原料自体ににおいがあることもあります。化粧品に配合される香料には原料臭を隠す効果もあります。
③心理的効果
アロマテラピーを思い浮かべればイメージできると思いますが、好きな香り嗅ぐことにより幸福感やリラックス感を感じることが出来ます。
④身体的効果
免疫力UP、美肌効果、女性ホルモン活性化などの身体的効果が認められる香料もあります。
この他にも防腐効果や殺菌効果のある香料もあります。
香料のうち、天然の植物由来のものを精油(エッセンシャルオイル)とよびます。
アロマ系のお店に行くとたくさん売ってますよね
あれらは天然由来の香料ということになります。
ちなみに私は学生時代にアロマテラピー検定1級を取りました。
香りで何の精油か答える問題があったので
17種類の精油の香りをひたすら嗅いで覚えました。
もう忘れちゃいましたが(笑)
独学でもなんとかなるし、教養としていい勉強になるのでおすすめです!
以上、フレグランスの概要でした!!