知的財産管理技能検定3級を受検してみた結果
こんにちは!元化粧品会社研究員のしじみ(@shijimiol)です!
2018年3月に知的財産管理技能検定3級を受検し、1発合格しました。
そこで今日は、試験内容と勉強法、受検した感想を紹介します。
知的財産管理技能検定3級の概要
知的財産管理技能検定とは
「知的財産権」についての基礎知識を学び、企業、団体におけるトラブルを回避することを目的とした検定。
試験形式
学科試験:マークシート方式 三肢択一 30問
筆記試験:記述式 30問(実際は選択問題が多い)
3級の合格条件
正答率が学科試験70%以上かつ実技試験70%以上で、合格率は6割程度。
3級合格の程度は「知的財産管理の職種における初級の技能者が通常有すべき技能およびこれにかんする知識の程度」とされている。
出題範囲
著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権、その他条約および関連する法律。
3級は誰でも受験可。
受検料・試験日程
学科試験5,500円+実技試験5,500円=11,000円
試験は年に3回(3月、7月、11月)行われます。
知的財産管理技能検定3級を受検した理由
仕事で特許に携わるから
当時は化粧品会社で研究員として商品開発をしていました。
商品開発をする上で「特許権」に関する知識が必要だったため、仕事で役立つ知識を得るために勉強しようと思い、受検しました。
世の中は特許で溢れているから
「特許」というと、ものすごい画期的な発明をしたときに出願するというイメージがありませんか?私はそんなイメージしかありませんでした。
しかし、世の中のモノやサービス、技術は特許で溢れています。化粧品も例外ではありません。新しい化粧品を開発する時には、他社の特許を侵害していないか調べなければなりませんし、他社に真似されないように特許を出願します。
モノづくりに携わる人にとって、特許は非常に重要な知識なのです。
ついでに著作権、商標権、意匠権も知りたかったから
特許の勉強がメインで興味を持った知的財産管理技能検定ですが、
「良い機会だから著作権、商標権、意匠権もついでに勉強してみよう!」というノリで3級を受検することにしました。
勉強方法
勉強期間
だいたい3ヶ月くらいでした。
仕事をしながらだったので、休日を中心にちょこちょこ進めていく感じでした。
勉強方法
U-CANのテキストをひたすら読みました。
使ったのはこれ1冊だけです。
このテキストを選んだ理由は特にありません。たまたま本屋で目についたので買いました。
一通り読み込んだら、チェックテストを何度も繰り返し説きました。
試験2週間前にはテキストについている模試を受け、重要部分をひたすら暗記しました。
試験結果
正答率 学科試験:正答率96%
実技試験:正答率83%
見事、一発合格!!^^
正直、試験を受けた時は、手ごたえがなかったので心配でした。
「これどっちなんだろう・・・」って迷った問題もいくつかありましたが、
思ったよりも好成績での合格ができました。
試験を受けた感想
理系だったので、法律系の勉強をしたのがほぼ初めてでした。
中学・高校時代は、歴史とか公民とか大っ嫌いだったので、不安しかありませんでした。
いざ勉強を始めてみると漢字の羅列に苦戦しました。
テキストの説明文も模試の問題文もなぜこんなに回りくどい言い方をするのか、と思いながら・・・
漢字の羅列が苦手だったので、読んだ内容を図にする、樹形図にするなどの方法でなんとか覚えていきました。
ただ、3級の内容は難しくないので、テキスト1冊あれば独学でも十分合格できます!
苦手だった分野
仕事で特許を扱っていたこともあり、特許権の範囲はわりとスムーズに勉強できました。
一方で、一番苦手だったのが「著作権」です。著作権は他の権利とは異なり、出願しなくても創作時に自動的に付与される権利です。本や音楽、写真、映像などの創作に携わったことがなかったため、そのあたりのイメージがつかず、混乱してしまいました。
勉強してよかったこと
- 仕事に役立った
- 今となっては著作権が役立ちそう
知的財産管理技能検定3級に合格したからといって、会社から特別なご褒美があるわけではありません。
しかし、勉強したことで特許に関する基礎知識がついたので、業務を理解しやすくなりました。(実務ではまた違う知識が必要なんですけどね)
正直、就職や転職にはあまり役立たないと思いますが、自分の教養を高めるという意味では受検してよかったです。
さらに、特許権理解のために始めた勉強でしたが、
ブログやライティングに手を出し始めた今では、著作権を少しでも勉強しておいてよかったな、と感じています。
内容としては本当に基本的なことだけですが、それさえ知らずに創作活動をするところでした・・・
知的財産管理技能検定3級は独学で十分!
知的財産管理技能検定3級の合格率は6割程度と、そこまで難しくありません。
真面目にテキストを読んで模擬問題を解けば合格できます。
まず知的財産全般を広く知りたい、基本的なことを勉強したい、という人は受けてみてはいかがでしょうか?
※より深く勉強したい人、専門知識を身につけたい人は2級、1級の受検がおすすめです。
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