社内ニートの日常

元化粧品会社研究員、現社内ニート。

【シリコ-ンは悪?】化粧品におけるイメージの重要性

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こんにちは!元化粧品会社研究員のしじみです!


いきなりですが、化粧品って商品イメージがすごく重要なんですよ。



「いや、私はそんな曖昧なものよりも効果のある物を選びます。」


そう思っている人も無意識のうちにイメージに影響されているかもしれません。

過去の記事でも言いましたが、化粧品は治療目的ではないので医薬品のような顕著な効果は期待できません。


shijimiblog.hatenablog.com



化粧品は、継続的に使用することで心身を健やかに保つためのものです。

副作用がない代わりに効果は緩やかです。

しかしそんなことをバカ正直に言って化粧品を売っても消費者の心には響きませんよね。

かと言って誇張した効果を謳ったり、嘘を言ってもいけません。

化粧品には、事実であれば表示できる効能効果がの範囲が薬機法(旧薬事法)で決められています。

(たまに、そこまで言っちゃっていいの?と思うような化粧品の広告もありますが・・・)

○嘘をつかずに
○法律を守りつつ
○商品の魅力を最大限に引き出し消費者の心を引くような

化粧品の売り文句がとても重要なのです。



そこで、各化粧品会社は様々なキャッチコピーや売り文句を考えるのです。

そして、それらの売り文句によって化粧品の良い印象も悪い印象も形成されていきます。




皮膚トラブルをおこしてしまった化粧品は、商品として問題があったわけですから悪いものとしてみられて当然ですよね。

しかし、そのような事実がなくても世の中には消費者によって作られたイメージでいっぱいなんです。




ノンシリコーンシャンプーを例に説明していきます。

(一般的にはシリコンと表記されることもありますが、正確にはシリコーンです)

今やドラッグストアにも多く取りそろえているノンシリコーンシャンプー。

シリコーンを配合していないシャンプーの総称ですが、そもそもシリコーンとは何か知っていますか?

シリコーンとはシロキサン結合を持つ高分子化合物の総称です。

ja.wikipedia.org


全成分表示名称中の、「メチコン」「シロキ」「シリル」「シラン」が含まれている成分はシリコーンの一種です。


シリコーンは撥水性が強く、油のようなべたつきがなく非常にさらさらとした触り心地であるものが多いです。

シャンプーに配合することにより、きしみの少ないさらさらな仕上がりにする効果があります。



そんな効果のあるシリコーンなんですが、なぜか悪いイメージがついてしまっているところがあるますよね?原因はなんだと思いますか?

その原因はノンシリコーンシャンプーの存在です。

シリコーンが入っていない特別なシャンプーですよ!」

と謳う商品が売られたため、

「じゃあシリコーンが入っているシャンプーは悪いんだ!」
シリコーンは悪いものだ!」

というイメージが出来たのです。


数多くのシャンプーがある中で他社とは違う特徴を売りにしたシャンプーを売りたいという化粧品会社が差別化を図ろうとした結果です。

このように化粧品会社はシリコーンは悪い成分だとは言っていなくても、消費者には悪い成分のように見えノンシリコーンシャンプーが広まっていったのです。

実際には、シリコーン配合シャンプーでもノンシリコーンシャンプーでも、個人の好みに合わせて選んで使用すれば良いんですよ。

私は、成分はあまり気にせず使い心地や香りの良いシャンプーを選んじゃいます。(香り大事!)

人の髪質や洗い方って、個人差ありますからね、最終的には自分が納得できるかだと思います。

ちなみに個人的に好きなシャンプーはこちら↓↓

(庶民派ですみません(笑)結局使い続けるなら価格的にもこのあたりになっちゃいます。)



シリコーンだけではなく、世の中には界面活性剤フリー、パラベンフリー、有機顔料フリーなどと謳っている化粧品も見かけますよね。

これもそんな戦略の一つなのではないでしょうか?
(開発担当者でなければ本当の意図は分かりませんが)


基本的に肌に害を及ぼす量は配合できません。



ただし、食べ物にアレルギーがあるようにすべての人に無害となるのは正直言って難しいです。

例えば卵、小麦粉、えびアレルギーの人って割といますよね?

でもアレルギーではない人にとっては無害、いやむしろ栄養となるいいものです。

水アレルギーの人だって存在するくらいですからね。


化粧品を正しく理解し、その中で自分に合う(好きな)化粧品を選択すれば良いのです。

ネットや雑誌などにあふれかえる噂にあまり流されないようにしましょう。

自称美容研究家さんがたくさんいますからね^^

私はあくまで化粧品の技術的な紹介をしているので、なるべく偏ったことは言わないように心がけています(これでも一応。。。)






このように、化粧品はイメージによってかなり人気が左右されます。

効果の高い化粧品、使い心地の良い化粧品であっても売り出し方によっては不人気商品となってしまうことがあるのです。


逆に言えば、あまり話題にならないような地味な商品でも、自分に合う化粧品・好きな化粧品かもしれないということです。

こんなこと言うとさらに化粧品の選択肢が増えてしまいますね・・・

でも、身近に売っているリーズナブルな化粧品が自分には合う可能性もあるってことなんですよ!!






・・・と色々と書きましたが、

やはり高級シャンプーって憧れですよねぇ~

庶民派の私ですが、本当は使ってみたいんですよねー!



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